バムです。
この記事では初級者向けにデュアルモメンタムのパフォーマンスをどう評価するかを2行でまとめました。デュアルモメンタムに限らず、個別株・ETF・その他システムの評価にも役に立つはずです。
この記事の要約
デュアルモメンタム投資のパフォーマンス評価方法を解説。リターン、リスク、リスクリターンの基本軸を基に、CAGR、Total Return、Rolling Return Lowの3つの重要指標を紹介し、インデックスとの比較で投資価値を評価します。Portfolio Visualizerを活用して詳細を確認する方法を推奨。
システムのパフォーマンスを比較するためには評価基準を定めます。リターン・リスク・リスクリターンの3つを基本軸とし、更にそれぞれの項目に3つの評価項目を選びました。上記9項目にその他としてSkewness(歪度)を加えた10項目をチョイスしました。その中から特に重要なものについて解説します。
*デュアルモメンタムを評価する際には、下記の項目に関しては説明を省略することもあります。
デュアルモメンタムのパフォーマンス評価パラメーター基本10選
- CAGR
- Total Return
- CCC/sd
- Stdev
- Max DrawDown
- Rolling return Low
- Sharpe Ratio
- Calmer Ratio
- Upside / Downside capture Ratio
- Skewness
今回は上記の中から特に重要な3項目に絞って説明します。
Total Return(トータルリターン)
どれほどリスクが低かろうが大して儲からなければ何の意味もありません。リスク以上のリターンがでているか?それを知るためにはトータルリターンを見るのが最もシンプルです。しかし同期間のものしか比較できないという欠点があります。
CAGR(Compound Annual Growth Rate)
投資の年間成長率を示す指標です。CAGRは幾何平均の成長率を表します。
CAGRを使うメリット
1. 時間の影響を平滑化
複数年にわたる投資の成長率を平均化することで、短期的な変動を除外し長期的な成長トレンドを確認できます。
2. 異なる投資の比較
異なる期間のパフォーマンスを比較することが可能です。
Rolling Return Low(ローリングリターンLow)
ローリングリターンのLowとは、特定の期間にわたるローリングリターン(定期的に更新される期間ごとのリターン。例:6カ月間、3年間など)の中で最も低い値を指します。これは、投資の最悪のパフォーマンスを評価するための指標であり、リスクや市場の逆風に対する投資の耐久性を示します。
史上最悪のタイミングのダメージを先に知っておくことで、紛れを避けることができます。またドローダウン時にどれくらいの期間を耐えればよいかを知る術ともなります。
投資する価値のあるシステムとは下記のものです
- CAGRがインデックスより高いか
- Rolling Return 1year Lowがインデックスより安全か
この2点を満たせないものは単独で運用するのは危険かも知れません。まずはこの2点を確認することからはじめましょう!
デュアルモメンタム投資ではPortfolio Visualizerのサイトを利用する方法が簡便です。
PortfolioVisualizerのサイトで確認できる項目は全て理解しておくことをお勧めします。
更に詳しく知りたい人向けにnoteではPortfolio VisualizerのMetrics 30項目をすべて解説するを記事にしています。
このブログではトータルリターン524倍を達成した劇薬デュアルモメンタムを近日公開予定です。