バムのデュアルモメンタム×3倍レバレッジ

東京の耳鼻科医バムのデュアルモメンタム×3倍レバレッジ=爆益

投資Tips #3:Portfolio Visualizerのデフォルト機能で意図しない最適化から逃れる方法

今回の番外編はPortfolio Visualizerでデュアルモメンタムを利用するときにルールがロバストかを簡易的に確認する方法を共有します。

やり方は極めてシンプルです。
これはいいぞ!と思うルールを見つけたら、スマホで8パターン確認するだけです。慣れたら5分もかかりません。

ルールがロバスト(堅牢性)である意義

システムトレードにおいてルールがロバスト(堅牢)であるかどうかを確認することは非常に重要です。ロバストなトレーディングルールは、さまざまな市場環境や未来の不確実性の中でも一貫して利益を生み出す能力を持っています。以下に、ルールがロバストであることの意義をいくつか挙げます。

1. 市場の変動に対する強さ

市場は常に変化しており、ニュース、経済指標、政治的な出来事など外部からの影響を受けやすいです。ロバストなルールはこれらの変動に対しても一定のパフォーマンスを維持できるよう設計されています。

2. オーバーフィッティングの回避

データに過剰に適合してしまうオーバーフィッティングは、過去のデータでは良好な結果を示しても未来のトレードで失敗する原因となります。ロバストなルールは、過去のデータに対してだけでなく、未来のデータに対しても効果的であることが期待されます。

3. 長期的な利益の安定性

市場の状況が変わっても利益を継続的に出すことができるため、長期的な資産成長を目指すトレーダーにとって重要です。ロバストなルールは、短期的な利益だけでなく、長期的な視点での安定したパフォーマンスを提供します。

4. リスク管理

ロバストなトレーディングルールは、リスクを適切に管理することを目的としています。市場の急激な変動時でも大きな損失を避けることができ、資金の安全を保ちながらトレードを続けることが可能です。

5. 自信の維持

トレーディングルールが一貫してパフォーマンスを発揮することで、トレーダーは自分の戦略に自信を持つことができます。これは精神的な安定にもつながり、感情的なトレーディングの避ける助けとなります。

6. アダプタビリティ

ロバストなルールは、新しい市場状況や情報に基づいて適応する柔軟性を持っています。これにより、市場が変化してもトレーディング戦略を継続的に改善し、最適化することが可能になります。

Portfolio visualizerで確認する方法

Model Configurationの下記項目4×2の計8パターンを確認する。

Model Configurationで変更する項目
Trading Frequency
Trade Execution

Trading Frequency4パターン×Trade Execution2パターン、合計8パターンを確認していきます。
デュアルモメンタムの本質はリスク管理です。
ベンチマークと比べて相対的に優位であるかを判断します。

チェック項目

  1. グラフ,対数グラフ

  2. Shape Ratio, Sortino Ratio

  3. Rolling Return 1year Low, 3year Low

実例

Trade at next close price

Monthly
Monthly
Weekly
Weekly
Bimonthly
Bimonthly
Quarterly
Quarterly

Trade at end of month price

Monthly
Monthly
Weekly
Weekly
Bimonthly
Bimonthly
Quarterly
Quarterly

結果

対数グラフは省きましたが全てのパターンで右肩上がり、かつインデックスより優秀でした。

Shape Ratio 、Sortino Ratioともに全てのパターンでインデックスより優秀でした。

Rolling Return は 1year Lowで一部インデックスに劣後するパターンもありますが、3year Lowでは全てのパターンでインデックスより優秀でした。

なお当然のことながらトータルリターンにおいて全てのパターンでインデックスより優秀でした。

まとめ

今回は簡易的にロバストであるかを調べる方法でした。通常はロバストな戦略であるかの判断は精緻なバックテストによって判断します。
意図せず初期設定値がたまたま最適値に近かっただけというパターンもあります。
このような自然発生的な最適化の罠は、意識をしていないと避けることはできません。